神様ゲーム 6

シリーズ6冊目。今回は叶野市全体をスゴロク盤に見立て、魔神とゲームをするお話。
スゴロクと平行して、当然の如く願いの花も出てくるわけですが、相変らず多加良が良い。願いの花を咲かせる最後の一押し。悩みを吹っ切らせるその言葉が、今回も良い感じに熱かったです。
「物の重さ・大切さ」が今回のテーマでしたが、大事な物を壊さないように飾るのか、それとも大事だからこそ使い倒すのか。さらには失う事を恐れて、最初から大事な物を作らないのか。三者三様の悩み方を、綺麗に解決していたと思います。
特に卵から生まれた不思議な生物「タマちゃん」の成長もあって、最後の魔神を説得するところが素晴らしかったかと。面白かったです。
しかし、シリーズとしての話が全然進んでいない気が。結局、かのう様の目的は何なんですかね。そろそろ知りたい所だけど...次巻に期待。