ひなた橋のゴーストペイン

電撃hpでデビューした新人さんの初文庫本。
「橋の上から自分の大切なものを捨てると、好きなときからやり直せる」と言う都市伝説を軸に、登場人物がそれぞれ本当に過去に戻ってやり直す、連作短編集。
結構面白かったです。
後悔した過去をやり直そうとするけど、その過程で現在の大切さに気付く...みたいな展開。題材になるのはどれも哀しい話ですが、それを乗り越えていく過程が良い感じです。人それぞれ乗り越え方は違うけど、最後には前向きに生きていく姿が読んでて良いなぁと。特に一番最初の話がお気に入り。青春まっしぐらなノリが素敵です。
と言う訳で、普通に満足な1冊でした。今後に期待ができる新人さんですね。楽しみ。