渚フォルテッシモ

城崎火也の本に初挑戦。
UMA好きな主人公が夜の学校に忍び込んだら、そこで学園一の美少女なクラスメイトに遭遇する。それがきっかけで、彼女の意外な秘密を知ることになり...と言うお話。
これは良いラブコメでした。とても面白かったです。
ヒロインが人魚の血を引いてたり、話の軸に異世界からやってくる魔物退治があったりと、微妙にファンタジーな要素も入ってますが、基本はラブコメ。普段は優等生のお嬢様タイプだけど、実際には猫被ってるだけのヒロインの渚に、内気なメガネっ娘だけど、素顔は超美少女なクラスメイト・朱里。そこに鈍感な主人公が加わる事で、見事な三角関係が。
しかも片方は素直じゃなくて、もう片方は素直...と言う、好対照な2人がヒロインなもんだから、良い感じに話が拗れてくれます。ラブコメの王道を突き進むが如くの展開が、見事にツボにはまりました。
ヒロイン2人では、渚の方がお気に入り。クラスメイトの前にいる時と、主人公と2人でいる時のギャップが素晴らしいです。特に素に戻っている時が、非常に魅力的に描かれている気がします。朱里の登場で心中穏やかでないところとか、これぞラブコメって感じ。最高。
と言う訳で、非常に満足な1冊でした。続編も出そうな感じなので、続きが楽しみ。