BITTER×SWEET BLOOD

周防ツカサの新刊。
正体を隠して学生として学校に通う吸血鬼と、その吸血鬼に魅入られたヒロインのお話。魅入られたと言っても強制的にどうこうされる話ではなく、無愛想な吸血鬼と内気なヒロインの恋愛モノでした。
それなりに面白かったです。吸血鬼が出てくるとは言え『BBB』みたいに派手なバトルがある訳ではなく。舞台は現代で、吸血鬼の存在は隠されてはいるものの「知っている人は知っている」みたいな位置付け。密かに隠れて人間社会に溶け込んでいるため、あんまり吸血鬼の存在を意識せずに読めます。そのお陰か、不器用な恋愛モノとしてちゃんと楽しめました。全体的には暗い雰囲気が漂ってますが、決して不幸な話ではなかったのも良かったかと。ヒロインの姉の設定にはちょっと凹んだけど。
周防ツカサの作品って単発モノが多い気がしますが、これはシリーズ化するんでしょうか。ちょっと期待。