ダークエルフの口づけ 2

シリーズ新刊。ダークエルフのベラにかつて助けられた主人公の青年が、彼女の下で警備兵として働くお話の2冊目です。
前巻に引き続き、この巻もとても面白かったです。
流石はファンドリアを舞台にしているだけあって、策謀と裏切りがオンパレード。今日の味方は明日の敵。予断を許さぬ展開が良い感じでした。
なんせ、立ち居振舞いや言動は虫も殺さないような温和な伯爵妃が、裏を覗けば誰よりも黒く暗躍してるようなお話。主人公の素直さと、ヒロインの姫の純真さが本当に奇蹟のようです。
この2人の関係は、今後も軸となりそうですが...この展開だと、いつ不幸のどん底に叩き落されても全く不思議じゃないのが怖い。次の巻もドキドキしながら読めることでしょう。楽しみ。