ミミズクと夜の王

第13回電撃小説大賞・大賞受賞作。
村人から奴隷の如く酷い扱いを受けていた少女・ミミズクが、魔物の住む森へ、魔物に食べてもらおうと逃げてきて...と言うお話。
童話っぽい雰囲気を残しつつも、やってる事は純愛モノ。人の世界に居場所を無くしたミミズクが、魔物の王様である夜の王の傍にいる事を望む。とある事件で2人は引き離されるんですが、それでも想いを貫く...と言う展開。
大賞取っただけあって、結構良かったです。悲惨な境遇から抜け出して、一途な想いを貫くミミズクが素敵。
しかし、序盤は非常に童話な感じがするんですが、途中から方向転換して、普通の小説っぽい書き方になった事に、微妙に戸惑ったり。全体的に綺麗にまとまっているのは良かったんですが...個人的にはもう一捻りぐらい欲しかったかなぁと思いました。次に期待。