再始の女王

シリーズ4冊目。これにて完結です。
初代魔王を名乗る少女が登場。世界の滅亡を防ぐため魔物を操り、人間と再び争わせようとする初代魔王を相手に、戦争するお話です。
最後に来て、いきなりの急展開だった訳ですが、それでも面白かった。
人間と魔物が共に暮らす帝国で、突然暴走する魔物たち。初代魔王に操られ、帝国に牙を剥く。それを迎え撃つ、サラ。襲ってくる敵も、自分の臣民であると言う状況のなか、それでも引かずに戦うサラの決意は凄いなぁと。また、同士討ちのような戦争に向い、いつ敵に回るとも分からない魔物たちと共に、国を守るために手を取り合って戦う...と言う展開が、非常に熱くて素晴らしかったです。特に、スキピオとグレンデルのシーンがお気に入り。
後、ラジャスも良かったです。運命に抗い、己の意思を貫き通す。ただこれを、どんな状況に陥っても曲げない姿が、なんとも格好良くて。サラだけでは、ここまで面白くならなかったと思います。
と言う訳で、満足なシリーズでした。次回作にも期待。