神様ゲーム 5

シリーズ新刊。
神様である"かのう様"とのゲームに付き合わされ、人々の本当の願いを叶える為に奔走する、主人公達のお話の5冊目。今回は、生徒会長選挙を舞台に、立候補した1年生とその推薦人と、自分の下から逃げた"雨の鳥"を追いかける雨の神様の3人を中心として進みます。
凄く面白かったです。
テーマは涙。目的のため歯を食いしばりながら涙を堪え、その果て、前に進むために涙を流す。こういう話、大好き。三者三様、それぞれ本当に素晴らしかったです。特に、岸田。雨と涙...意地っ張りな人間には、雨は必須ですね。最高。
しかし、どの話も、皆の背中を押した多加良あってこそ。普段はクールだけど、肝心な所では人一倍熱い。良い主人公ですが...生徒会長選挙の行方は、予想通りというか。これ以外の配置にしてしまうと、そのまま物語が終わってしまいそうな気さえしてしまいます。多加良には悪いけど。
と言う訳で、大満足な1冊でした。ここ数冊、話を急ぎ過ぎているような感じがしていたのですが、この巻はそんな事も無く、ホントに良かったです。続きにも期待。