ネコのおと

富士ミス作家7人によるリレー小説。書いた事が実現する学級日誌をキーワードに、各作者が好き放題書いた1冊です。
最初の2編は、まだ各作者のキャラクタがメインで話が進んでいたのに、そこから先は作者自身がキャラとして登場し、楽屋ネタのオンパレード。電撃文庫がどうとか、富士ミス本格ミステリーを求めてないとか、LOVE重要とか...。ぶっちゃけすぎな部分が多々あって、結構面白かったです。
一番凄かったのは、トリを飾ったあざの耕平。かなり滅茶苦茶な展開だったにも関わらず、読み終わってみればそれなりにまとまっているように感じられるのは、流石ですね。また...強引にこの企画へ巻き込まれた事に対する心の叫びが、モロに書かれていたような気がします。文章から怒りのオーラが漂ってきそう。
後、はてなキーワードの内容が取り上げられていた事に笑いました。そうか...吉田茄矢って、ドジっ娘美少女新人作家だったのか。知らなかったよ。作品は読んだ事無いんですが、今度見かけたらチェックしてみよう。