哀しみキメラ 3

昨日読了した1冊。シリーズ3冊目。化け物と融合したせいで、幽霊や人の魂を食べなければ飢えてしまう身体となった男女3人のお話です。
巻を重ねる度に、だんだん面白くなってきている気がします。
今回は、小学校で流れている「登ると願いが叶う階段」と言う噂を追いかける展開。この噂を突き止めるため突き進む小学生の少年が、非常に良いキャラでした。
「勇者になる」と、突拍子も無いことを公言している裏側には辛い過去があって。かつてどうにも出来なかった体験から、強くなる事を目指しながらも、今はまだ強くない事を自覚する...と言う展開は、とても素晴らしかったです。こういうお話は大好き。
主人公達3人の身体にも、変化が起こりつつあって、クライマックス目前。最後には、水藤があんなことになるし...。後1冊、どんな形で決着をつけるのか、楽しみです。