ウィザーズ・ブレイン 6<上>

1年3ヶ月振りのシリーズ新刊。
魔法士を犠牲とし、その脳を使って街のエネルギー制御を行うマザー・システム。このシステムを巡り、異なる思想が真っ向からぶつかり合う事になったこのシリーズ。今回は《シティ・ニューデリー》のマザー・システムを中心に、サクラたち《賢人会議》とシティがせめぎ合います。
これまで各巻で主役を張っていたキャラ達が一堂に会する豪勢な展開で、普通に面白かったです。
拗ねたサクラが可愛かったり、同じ能力を持つ錬 VS サクラの対決が凄かったりと色々読み所はありましたが、1番良かったのは新キャラでしょうか。
《シティ・ニューデリー》の重鎮なんですが、このキャラが素晴らしかったです。最善を尽くすため、裏切者と呼ばれようとも、己の信念を貫き通す姿が、非常に熱い。次のマザーコアについて、サクラやディーがその真実を知った時、一体どんな反応を示すのか、非常に楽しみ。真昼は気が付いてそうだけど...。
主役級のキャラクタが集まったせいか、最強クラスの魔法士の見本市みたいになっているのも良かったです。みんな個性的なので、ちょっと読み辛かったけど...展開次第では、大きなバトルとなりそうだし、すげー面白そう。自分の想像力でついていけるか、そちらの方が心配だ。
まだ上巻と言う事で、話はまだまだこれから。どんな風に決着をつけるのか、下巻が楽しみです。