リバーシブル 2

新人さんの2冊目。シリーズ新刊です。
ヘッドマウント型PC《調停者》。前巻でこれを手に入れた主人公たちですが、この巻では、既存品の性能を大きく上回るそれを軍から狙われる事で話が進みます。
《調停者》の性能を存分に活かした戦闘シーンや、仮想現実とリンクした話の展開はなかなか。1巻で感じた読み辛さも無くなり、テンポ良く読めて良い感じ。
しかし...1巻のストーリー概略は覚えていたものの、登場人物の名前と性格、どちらも1人たりとも記憶に残ってなかったのには、我ながらビックリ。
主要登場人物が、主人公側だけで6人と言う人数の多さも関係している気がしますが...キャラの印象がどうにも弱い気がしてなりません。
なんせ、キャラを全く覚えていなくても、あんまり問題なく読めてしまったぐらいです。もうちょっとキャラが立ってくると、より楽しめそうな気がするんですが、正直この巻でも、あまりキャラの印象が強くなった気がしない...。次の巻に期待したい所ですが、どうなる事やら。