イチゴ色禁区 2

シリーズ新刊。神子として神社の管理をしつつ、妖怪退治も生業とする、19歳の主人公と、その従妹で11歳のヒロインのお話の2冊目です。
キーワードは「スネデレ」。作者曰く、「普段は『スネ』ているけど時々『デレ』る」との事。ツンデレの、美味しい所だけ抜き出したかのような属性を持つヒロインと主人公の関係は、ラブコメ好きとして正直、物凄っっっくツボ。
...なんですが。肝心のお話がイマイチ盛り上がりに欠けるのが非常に残念。また、主人公のシモネタ系妄想も相変らずで、やはり読んでて少々キツイです。クライマックスはそれなりに盛り上げてくれますが、それまでの過程がちょっと厳しいので、全体的に楽しみきれないと言うか何と言うか。
『スネデレ』自体は、先にも書いたけどツボなので、惜しいなぁと言う印象が強い作品でした。少なくとも、主人公の妄想がもう少し控えめになるだけで、大分印象は変わるような気がするんだけど...次の巻に期待しときますか。
そう言えば、このジャンルって電撃文庫の『DADDYFACE』に通ずる所があるよなー。あの作品は大好きだったけど、続き出ないなぁ。