覇者の魔剣

シリーズ新刊。元・勇者が魔王となって国を治める話の3冊目です。
今回の中心は魔剣。工事現場から出土した一振りの剣が、魔物を打ち倒す力を持つ魔剣だった事から、話が始まります。
いつも通り、面白かったです。サラやラジャスには余りスポットが当たらないものの、魔剣を「エサ」として活用するサラの振る舞いは、相変らず切れてます。2人の会話も、少ないながらも良い感じだったし、満足。
ラストでは、今後非常に重要になりそうな伏線...と言うか、次の巻への続きが。一気に話が進みそうな予感がします。常に波乱の種を身の内に抱えていた帝国ですが、この展開を受けて、ますます混乱しそうな感じ。サラがどう捌くか...楽しみです。
ところで、あとがきが良いよなー。この作者、もし直接お会いする機会があれば、お友達になれそうな気がします。雑音との戦いを経験した事があれば、ネットラジオの素晴らしさが身にしみるんですよ...。