七不思議の作り方

佐竹彬の新刊。
舞台はとある高校。「学校の七不思議」を管理する謎の団体がいる...と言う噂が創立当初から続く学校で、その七不思議の謎を解こうとする主人公のお話です。
学校の七不思議を意図的に作る集団と、その謎を追う主人公とそのクラスメイト、と言う感じで進むんですが...うーん、微妙。
追う側と追われる側の駆け引きみたいなモノが描かれる話では無いし、謎解きも普通だし。これ! と言うインパクトに欠けた感じが拭えませんでした。「誰が七不思議を作っているのか?」と言う部分を、全然隠してないのも拍子抜けだよなぁ。
作品としては、謎解きよりも青春モノと言う位置付けみたいだけど、それにしてはキャラ同士の交流もあんまり無いんで、青春モノと言う印象は全然受けませんでした。「七不思議を作る」と言う設定自体は面白かっただけに、妙に残念。
ところで、この作者のデビュー作であるファイシリーズ。あとがきを読む限りではまだ続くみたいだけど...どうしよう。買うかどうか、悩みどころだ。