レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い(上)

レンタルマギカ』7冊目。本編の続きです。
今回は、猫屋敷と共に里帰りをしたまま、アストラルに戻って来れなくなったみかんを、いつきと穂波が迎えに行くお話。これまで謎めいていた、みかんの実家にスポットが当たります。
上下巻構成なので、この巻はまだ導入と言った感じ。葛城家に纏わる「鬼」と戦う展開で、みかんの置かれた立場や運命が良く分かる内容です。これまで、実家から距離を置いていた彼女ですが...これなら当然か。長く続いた名家らしく、家の存続のためなら、子供でもお構いなく利用してなんでもやる非情さが辛い。
まー、どんな辛い展開になろうとも、いつき達が絡んだ時点で、幸せな結末が待っていると信じて疑わないんですけどね。きつい状況でも、安心して読めるのは素晴らしい事です。
ラストでは、さらに不穏な影が見え隠れするんですが、それも含めて、次の巻で上手く片付けてくれる事でしょう。期待して待ち。