ラブ★ゆう - まあいいか。

七月隆文、スーパーダッシュ文庫から新刊。
主人公は高校生。ある日、大好きなRPGをやっていると、ゲームの中から主人公である女勇者･ロザリーが飛び出してきた。ゲームのキャラなので普通の一般常識が無い上に、主人公の事を婚約者と勘違いして...。
こんな感じのお話。主人公を中心に、従姉や高校のお嬢様を巻き込んで進む、ドタバタコメディです。
『白人萌乃』シリーズ程じゃないけど、悪ノリ寸前ぐらいのテンションで繰り広げられるコメディが、割と面白かったです。「そのノリはどうよ」とツッコミを入れたくなる個所も多々ありましたが...そういうもんだと割り切ってしまえば、あんまり気にならず。
ヒロインが勇者と言う、結構インパクトのある設定なんですが、途中からは、主人公に惚れている従姉や、同じく主人公が気になっている、高校のお嬢様を交えたラブコメ。キャラとしては、前者は面倒見の良い姉、後者はツンデレ。ただ、どちらのキャラも、個人的にはあんまり好きになれそうもない性格だったのがちょっと残念。こういうラブコメは、基本的には好みなんだけどなぁ。
その分、ロザリーの魅力が光っていたように思えました。一般常識を知らなくても、少しでも役に立とうと努力する展開が良かったです。また終盤の、緊張を押し殺しながらデートに臨む姿も良い感じ。なんか、無性に応援したくなりました。
と言う訳で、それなりに楽しめた1冊でした。シリーズ化するんだろうか、これ?