モノケロスの魔杖は穿つ

伊都工平の新作。この人の作品は、『バシレイス』ぐらいしか読んだこと無いので、どんなものかと思いつつ読了。
主人公は高校生。ある日、ふとした事から、隣のクラスの女の子が魔法を使っている場面に遭遇してしまう。その日は口止めされたものの、やはり気になって、次の日、再び会いに行くのだが...。
こんな感じの出だし。高校を舞台に、学園モノにファンタジーの要素が混ざったお話です。
そこそこ面白かった。「魔法」とか「国」の概念について詳細な設定があり、ちょっと読み辛かったのですが、その設定自体は面白そうだし、さらに大きな伏線が隠れているような展開が、なかなか良い感じ。
内容的には、世界設定の説明に終始したような進み方だったので、もっと面白くなるかどうかはこの先の展開次第でしょうか。実は日本が...だったりとか、ヒロイン候補が3人ぐらいいるので、主人公を巡って何か起こるのか...とか。楽しめそうな要素は沢山あるので、割と期待。
しかし『バシレイス』は続きが全然出ていないので、打ち切りっぽいですが...このシリーズは、無事に完結まで辿り着けるのかなー。