紅牙のルビーウルフ 4

シリーズ第4巻。
突如として現れた謎の光に、神具である導きの剣を奪われたルビーウルフ。自分を女王たらしめる剣を盗まれた事に憤り、魔女・エリカから聞いた情報を基にして、取り返すために旅立つが...。
こんな感じのストーリー。盗まれた剣を取り返しに、謎の孤島へと乗り込むお話です。
女王に即位して1年、国にも大分馴染んだと思った矢先に起こった大事件。王の証である剣を奪われ、国に自分の居場所が無くなったと感じる一方、重荷から解き放たれたと感じ、葛藤に悩むルビーウルフが良い感じ。それをフォローするジェイドとのやりとりを読んで、2人の仲がまた大きく進んだなーと感じました。周囲から世継ぎを望まれているなんて背景もある事だし、この分だと落ち着くところに落ち着くのは、それ程先の事では無いのかも。
しかし安定した出来なのは良いんですが...どうも淡々と進むなーと言う印象が否めなくなってきました。終盤では、割とショッキングな事が明らかになったりするんですが、それでもあまり盛り上がらなかったなぁと思ったり。もう少し刺激が欲しい気がします。
次の巻へ続く内容なので、そちらの盛り上がり次第と言った所でしょうか。それまでは待ちですね。