ピーターパン・エンドロール

日日日、先月の新刊。
いつもの如く、あとがきを読んでから本編を読みましたが、そのお陰で大分理解しやすく読めました。実は大して期待していなかったんですが...良い方向に裏切られました。
大雑把に言えば、どこか空虚で現実を信じられない高校生のヒロインが、不思議な雰囲気のある少女と出会い交流を深めつつ進む話。しかし、これじゃ内容の1割も表現できていない...。ピーターパンの話を例えに挙げつつ、ヒロインが大人になるため話とでも言えば良いんでしょうか?
長い夢から醒めてからの展開が、凄く良かった。そこで語られる真実自体は、それほど意外性は無かったんですが、最後の締めがとにかく綺麗で、思わず唸ってしまった。日日日の作品で、こんな感想を抱く日が来るとは思わなかったなー。特に新風舎文庫から出ている作品は、これまで気に入ったものが無かったので、余計にビックリ。面白かった。満足。