の鏡 3

『<骨牌使い>の鏡』、文庫版の最終巻。
最終巻という事で、国中が大きな混乱に包まれて進む怒涛の展開。ちょっと詰め込み過ぎな印象も受けましたが、それでも大満足な内容。
一番のお気に入りはロナーが王となってからの話でしょうか。これが、すんげー熱い。王国滅亡の危機に王として立ち、徐々に周囲の人の賛同と強力を得る流れが、素晴らしかったです。「人が英雄になる時」を読むのは、とにかく興奮しますね。こういう話大好き。
一方のアトリですが、<骨牌>と<詞>の真実、そして<十三>とは何なのか...と言う下りは、割とビックリが連続。ただアトリ自身の活躍は、それ程無かったような。もうちょっと見せ場があると、より嬉しかったかも。
さて、これにて完結な訳ですが...3冊まとめて大満足な内容でした。終盤は、1巻の頃からは想像もつかない展開だらけで、ホント楽しかったです。五代ゆうの今後の活躍にも期待。