SHI-NO -シノ- 天使と悪魔

『SHI-NO』第3巻。大学生の「僕」と小学5年生の志乃が繰り広げる、ミステリっぽいけど話の軸は2人の絆、みたいなシリーズです。今回は、主人公が過去に誘拐された経験のある少女から受けた依頼をこなしている間、志乃は志乃で別の事件を抱えていて...と言うお話。
誰が真犯人なのか、カラーイラストページで分かってしまうと言う凄い作り。と言う訳で楽しむ所は、自然と犯人探し以外になる訳ですが...なんか掴み所がないなーと。
志乃の本性を、あるキャラがラストで延々と語るんですが...この部分がどうにもシックリきませんでした。随分と唐突な話で、これまでの志乃を見ていても、今回語られたような印象を受けないんだよなぁ。確かに深い陰がありそうなキャラだとは思いますが、そっちの方面なの? 自分の読み方が甘いんだろうか...。
志乃の方の事件は、終わってないと言う事で良いんでしょうか。あとがき読んで、どこが前後編なんだと悩む辺り、かなり注意力散漫な読み方してるなーと思ったり。真白の話にケリがついただけで、満足してました。
その真白は今後も登場しそうで、ちょっと嬉しかったり。志乃と「僕」の間をかき回してくれそうですね。楽しみ。