ラキア 2

『ラキア』の2巻目。
前巻は同じ1日を繰り返す現象に巻き込まれた人たちの話でしたが、今回は少し違う展開。朝起きると、一日だけ日付が遡っていると言う現象に巻き込まれた、1組の高校生の男女が主役です。
時間をテーマにした作品ではありますが、決してSFでは無く、メインは恋愛。この巻も良い感じに楽しめました。
主役2人は出会いからして面白かったし、仲良くなった後、時間の流れがおかしくなっても変わらずに続く関係や、元の世界に戻る事よりも友達との仲に関する話を中心に据える展開が良かった。自分達じゃどうにも出来ない事よりも、好きな人の事を心配する。潔くて好きだなー。ただ、こういう話をするのなら、別に時間弄らなくても良いんじゃ? と言う気がしないでもない...と言うのは内緒。
しかし、薄れていく記憶の部分は、もう少し長く読みたかったかも。ここから元の世界へ戻るまでの展開が少々早くて、盛り上がりきる前にラストを迎えたような印象を受けました。また最後のSF談義も、少々長すぎて蛇足気味だったような気が。それまでの話はかなり良かったので、この辺はちょっと勿体無いなーと思いました。
謎の少女・ラキアの出番も増えて、この先はどうなるんでしょうか。続きにも期待。