グロリアスドーン 1

HJ文庫より、庄司卓の新シリーズ。
舞台は現代日本で、何十年か前から地球外生命体「bioクラフト」との交流があるという設定。ある朝、主人公の高校生・広大が目を覚ますと、ベッドに見知らぬ美少女が。突然の事に驚くのも束の間、実はこの少女...。
最初はこんな感じ。地球外生命体の美少女と唐突な出会いをした主人公と、その幼馴染である恵子が、ラブコメっぽい事をやりながら進む宇宙船バトルモノ? なお話です。
宇宙船と女の子と言うとても庄司卓らしいテーマで、この巻は導入と伏線を張る事に終始したような印象を受けましたが、それなりに面白かったです。主人公のキャラが立ってないような気がするのものの、意志を持った宇宙船、しかも人間に変形可能と言う設定に加え、返答がどこか機械的なヒロイン・ティセが魅力的。その一方、元気一杯で可愛気は全然無い幼馴染の方は、完全にサブへ回っているような...。今の所、それ程ラブコメ的展開が期待薄なのが少々残念。この辺は続刊に期待ですね。期待の持てる所で終わってるし。
しかし、ドリルに対する執着はともかく、「当ててんのよ」はネタ的にどうよと思った。パロディ以上の意味があれば良かったけど...そんな感じも無かったしなー。こういうのも時事ネタと言うんだろうか。
このシリーズ、定期的に続編が出るようなので、続きも買う予定。どんな風に話が進むのか、微妙に楽しみです。他のシリーズの新刊も欲しいけど。「エクスパンション」と言う合言葉? を見た時、誰か「アクセス」とか「エンター」とか言い出さないだろうか? なんて事を、ふと思ってしまった。あのシリーズの続きはもう絶望的なんだろうなぁ。