神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック

『ポリ黒』の2巻。
精霊課の刑事が、不可解な殺人事件を追うお話。前巻と同じく、誰が犯人なのかは分かっていて、犯行の動機とその手口を推理していくような展開でした。
中盤ぐらいまでは、可も無く不可も無くという印象だったのですが、事件の真相が明らかになってから、一気に面白くなりました。自分の本心と警官と言う立場に挟まれるマナガが良かった。決して声を荒げず、穏やかな口調で怒りを表に出しながらも、自分の立場を曲げる事無く、葛藤しながらも決断を下す....格好良いなぁ。
来月には『ポリ赤』の新刊が出るそうで。シェアード・ワールド・ノベルと言う事もあって、『ポリフォニカシリーズ』としての新刊ペースはかなり速いですね。面白いシリーズがドンドン読めるのは良い事です。続きにも期待。