トリックスターズM

シリーズ4冊目。
学園祭2日目を舞台に、建物を丸ごと1つ使ったミステリ研を中心とした本格推理ゲーム『マスカレイド』にて起ころうとしている事件を、周くんがなんとか食い止めようとするお話です。
「犯人は分かっているが、犯行場所が分からない」と言う状況で、その犯行場所を推理する所が変わっているなー、なんて思いながら読んでいたのですが、さらにもう一捻りあってビックリ。この驚きが楽しくて読んでるわけですが...それにしても、余りにも簡単に騙された自分が不甲斐ない。
と言う訳で、今回も面白かったです。事件自体に魔術は絡まないけど、しかし魔術が無ければ起こらなかったと言うのは、何とも不思議な感じ。いつもに比べるとページ数が少なくて、ミステリ色も大分薄かったのですが、充分満足の行く内容。自分の未来かもしれない人物を目の前にした、周くんの成長がメインだったような気がします。
あとがきを読む限りでは、もうそろそろクライマックスのようですが...うーん、残念だ。もっと読みたいよなぁ。