まかでみ・らでぃかる 4

『まかでみ』、短編集新刊。エーネウスの妹登場の話と、ファッションショー(?) の話、壺に宿った精霊の話の3本収録。
巻を追うごとに、パロディ色と言うか楽屋ネタ的な部分が増えているような気がします。ネタのうち、半分も分からん...。もう何がなんだか。割と時事ネタっぽいものも混ざってるから、今が旬なんでしょうね。将来読み直す事があったりしたら、懐かしく思うんでしょうか? 寧ろ全然分からなくて、首を傾げそうですが。
3本収録のうち、最後の1つが個人的には今回のイチオシ。大事にされた壺に宿った精霊のお話です。榊一郎って、昔から道具と人のあり方について一家言あるようで、何度か同じ様な話を書いてますね。「モノにとって、生まれた役割を全うして使われる事が喜び」と言う考えですが...好きだなー、この考え方。
自分の部屋を見渡すと、買ったけどあまり使っていないモノが結構あったりして、こういった話を読む度に申し訳なくなったりします。逆にずーっと使い続けているモノもあったりするけど。いつかファルチェみたいなのが宿ったりしませんか。...あるわけないね。