戦う司書と神の石剣

シリーズ新刊。死んだ人間は本となって図書館に収められる世界を舞台に、その図書館を守る武装司書達のお話の第4巻です。
これまでの戦いに、大きく影響を及ぼしていたと考えられるラスコール=オセロなる人物を探して、一人調査に赴くミレポック。その存在を追い求めた者は皆死んだと言う、いわく付きの人物なのだが...。
こんな感じ。ラスコール=オセロの正体、天国の存在、神溺教団と武装司書の目的...と、多くの事が明らかになった内容でした。一気に話が進んだ気がします。
謎を追うミレポックと、それを隠そうとするハミュッツにマットアラスト。マットアラスト達の方がずっと上手く立ち回っていたので、駆け引きと呼べるようなモノが無かったのが少し残念。ミレポックは結局、気付かなかったんでしょうか。一応納得はしたものの、まだ裏があると疑ってそうな気がしてなりません。
しかしこれだけ急に色々な謎が明らかになるとは...そろそろクライマックスなんでしょうか。ハミュッツの過去とか、まだ謎めいた部分は残ってますが。何にせよ、続きも楽しみです。