神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト

ポリフォニカ』のシェアード・ワールド・ノベル第3弾は、高殿円の『ポリ白』。
『ポリ赤』や『ポリ黒』とは時代が大分違い、この『ポリ白』はかなり過去のお話。ヒロインは楽器が演奏できないどころか楽譜すら読む事が出来ないけれど、その素晴らしい歌で精霊を魅了するメイド。仕えるお嬢様が名門音楽学院へ入学するのに合わせて、彼女自身もその才能を精霊に認めれられて入学する事に...。
こんな感じのストーリー。かなりコメディ色が強い展開が馴染めないなーと思いながら読んでいたのですが、後半になってシリアスな話が語られだしてくると、結構面白かったです。メイドとお嬢様の友情話を核として、それを精霊やクラスメイト達との話で補うような感じでしょうか。
幼い頃の記憶が無いと言うヒロインの秘密(既に真相は明かされているけど)は、今後どんな風に話へ絡んでくるんだろ。とりあえず、彼女の歌った歌の選曲はナイスです。勇ましい、とある国歌を歌い上げているのには、ある意味感動。
シリアスな展開になってもすぐにコメディパートに戻る書き方は、未だに少し馴染めませんが、その内慣れると思うし、続きにも期待。