アガルタ・フィエスタ! 3

三田誠の新刊。散らばった秘宝を回収するため、人形に魂を閉じ込めて長い年月を過ごして来た女王・イセリアと、彼女の手助けをする高校生の主人公のお話・第3巻。
イセリアの妹・アルシアが、イセリアと同じく"アガルタ・ドール"の姿で登場。さらに古代都市アトランティスも出てきたりと、なかなか豪華な展開。主にアルシアと彼女の解放者を中心に話が進みます。
イセリアと詩奈の争いは楽しいし、アルシアの設定も"アガルタ・ドール"が刑罰である理由をマジマジと見せつけてくれて良かったのですが...もう少し突き抜けた展開があっても良かったかなぁと。安定しているのは素晴らしい事ですが、読み終わった後、印象にあんまり残らない...。サッと読んで楽しむと言う目的には丁度良いけど。
結末にはちょっと驚かされました。丸く話を収めるのかと思いきや、急転直下の展開に。次の巻で完結するんじゃ...と思わせるぐらい。しかし、あとがきにはそんな雰囲気も無かったので、まだ暫くは続くんでしょうか?