パラケルススの娘 4

パラケルススの娘』シリーズ第4巻。
今回は過去、クリスティーナが遼太郎の祖母・多華女と出会った時のお話。前巻で出てきたヴァンパイアとその下僕が、遼太郎の祖母と何らかの関係があった事は既に触れられていますが、この巻でその関係の詳細が明らかにされます。
過去の話と言う事で、美弥子や和音の出番が無い分、いつものラブコメは読めないのか...とも思いましたが、多華女とその従者である睦月の関係は良い感じ。想いは遂げられる事なく、それどころか殆ど最悪に近い終わり方をしているのが辛いのですが、それがまた面白い。なにより、毎回安定して読めるのは非常に良い事です。
この4巻の内容が今後の展開にどう影響してくるのか、ちょっと掴めなかったのですが、何らかの形で関わってくるのは確か。どんな展開になるのか楽しみです。