護くんに女神の祝福を! 8

アニメ化が決定した『護くん』シリーズの最新刊。今回は、生徒会の面々が南の島へ親睦旅行に赴くお話です。
甘い話に悶える事が多いこの作品、勿論、いつも通りのバカップル振りもちゃんと発揮されてますが、今回は逆に甘くない所が面白かったように思います。
今回の読み所はエメレンツィアと竜照でしょう。エメレンツィアは護、竜照はエメレンツィアと、どちらも叶わぬ恋をしている2人の話が切なくて切なくて。特に、竜照のピアノを聴いてエレメンツィアが泣き出すシーンが最高。自分と竜照の関係を、そのまま護との関係に置き換えて気付いてしまったある事実...読んでて辛いぐらいでした。
後、絢子がとある真実を知ってショックを受けるシーンも良かった。もう少し時間を置いてから知れば、受ける衝撃も少なかっただろうに。全部偶然の仕業で、誰が悪い訳でもありませんが...これもキツイよなぁ。
と言う訳で、普通に満足な1冊でした。南国編はこの巻で完結するのかと思いきや、話は次巻続く形で終わっていて少しビックリ。意外な大物達も登場して、物語としても進展がありそう。続きが楽しみです。