されど罪人は竜と踊る 2

『され竜』2巻読了。街に現れた化物<禍つ式>と戦うお話。
噂に聞いていた幼女凌辱シーンってこれ? 登場した時から幸薄そうだったので、あんまり思い入れを持たないようにしながら読んで正解でした。お陰で大したダメージも無く。逆に、これを受けたレメディウスの覚悟が物凄い。食べるシーンとか。しかしそこまでしても、復讐は果せても最後の最後は報われなかった事を考えると...微妙に辛いですね。どうにも出来ないやるせなさが、この作品の象徴のような気がしました。
今回一番気になったのは、ラルゴンキンの生死。良いキャラの癖に、すぐにでも死にそうな立ち位置にいたからなぁ。さらにこの作者なら容赦無く殺しそうな気がしてならなかったし。どっちに転ぶか、最後まで悶々としながら読んでました。
後、ガユスとギギナの過去には一体何があったんだろう。壊れてしまった幸せを思い返すシーンは凄い好きなので、余計に気になってしまう。話の根幹に関わりそうな部分だから、真相はもう少しひっぱられるんだろうか...。