神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン

榊一郎の新刊。奏でる音楽を代償に精霊の力を借りる神曲楽士の主人公と、主人公が専属契約を結んでいる、見た目な超美少女な精霊の2人が中心となって進むシリーズの第2巻です。
今回のテーマは「人と精霊の恋愛」。1人の少年が一目惚れした相手が、実は精霊で...と言う内容です。この恋愛の中心は新キャラ達なんですが、扱っているテーマ自体は、作品そのものの中心にも関わってきそうなお話。なんせ、主人公とヒロインは、モロに同じ立場にある訳だし。こちらのコンビは恋愛とは違う道を歩みそうな気がしますが...全く無関係では無いので、どんな風に決着をつけるのか割と楽しみにしつつ読了。
内容的にはいつも通りの榊一郎。可も無く不可も無く、サクッと読めてそれなりに面白い。この人のツボを押さえた安定性は、ホント凄いですね。無難な所に落ち着いた結末だったのが少々残念ですが、変に捻った終わり方になるよりはずっとマシ。十分に楽しめました。
そう言えば、ダウンロード販売のみだったキネティックノベル版の『ポリフォニカ』が、パッケージ版として店売りしてるらしいんですが...1度も見かけたことがありません。欲しいんだけど、どこ行けば買えるんだろ?