マキゾエホリック Case2

シリーズ第2巻。
訳アリの生徒ばかりが集まったクラスへ転校生としてやってきた主人公・高浪藍子が、持ち前の"受難"と言う記号通り、事件のマキゾエになるシリーズ。今回は遥か大昔、文明一つ滅ぼした大邪神が復活するよと言う事件に巻き込まれる事で話が進みます。
1巻に比べると、少々微妙な感じでした。なんつーか、ちょっと話が複雑過ぎるかなぁと。展開が早いのは悪くないんですが...あっちこっちに転がるもんだから、ついていくのが大変で疲れてしまいました。キャラクタを記号化して扱っているため、登場人物の多さはそれほど苦にならないんですが、話が入り組んでいると、その利点も曇ってしまうような気がします。
世界観が今ひとつ掴みきれないのも残念な所。巨大ロボット、伝説の勇者、前世の記憶に目覚めた少女、超能力者にその他モロモロ、色んな記号を冠する登場人物がいるのは良いんですが、それらが並列して存在する学校...と言うか世界ってどんな感じになってるんですかね? 考えちゃいけない所なのかも知れんけど。
また読んでいて思ったんですが、主人公のイメージとイラストが、微妙にミスマッチな印象を受けるのは自分だけでしょうか。この語り口調タイプのキャラクタだと黒髪ストレートロングなメガネっ娘と言うイメージが強くあるんですが...なんでだろ。