涼宮ハルヒの憤慨

シリーズ第8巻。『ザ・スニーカー』の連載分をまとめた1冊です。SOS団で文集を作る話と、突然元気の無くなったクラスメートの飼い犬を助ける話の本立て。
文集を作る話では、朝比奈さん、長門キョンがそれぞれ書いた作品が載っているんですが...これが結構面白い。長門派の自分としては、彼女の書いた短編の意味する所をアレコレ想像してしまいました。キョン達との交流を通して、他の端末とは少し違う存在になった事について書いているのは分かるんだけど、それ以上の事はよく分かりません。まあしかし、現状を喜んでいる事が伝わってくるだけでも満足でした。
キョンの短編のオチを予想できなかったのは、少し悔しい。確かに読み返してみると、"ミヨキチ"が誰なのかヒントだらけな文章だったから余計に。読解力ないなぁと改めて思ったり。
後半の犬の話は、割と普通な内容で、特にこれといった事も無く。強いて言えば、長門のジョークが拝めたのが収穫だったくらいでしょうか。遂に有希さんもここまで来たかと思うと、感慨深い...。
と言う訳でそれなりに楽しめた一冊でした。なんか、有希さんの事しか書いて無い気がしますが...まあいいか。