ザ・サード ただ、それだけのこと

『ザ・サード』の新刊は、またまた短編集。
全体的にハードボイルドなノリ。火乃香の出番は殆ど無いんですが、彼女が出てこないと全然話のタイプが変わりますね。
収録されている5作品のうち、パイフウがエンポリウムに来るキッカケとなった事件の話が一番読み応えがありました。ラザリとは、こうやって知り合ったんですか。全然接点の無さそうな2人なのに、実は知り合いと言う部分が気になっていたんですが、これで納得。また、これ程冷徹なキャラが本編では人当たりが優しくなっている事実に、その変化を起こさせた火乃香は凄いと改めて実感しました。
しかし、無駄にエロい雰囲気を出すのは、何故なんだろうか...。火乃香が出てこないから出来るんだと思いますが、なんか読んでてシックリこないのは自分だけ?