イリスの虹 2

『イリスの虹』第2巻。
今回の敵は「ミス・ミステイク」。何かに"失敗"した途端、そこから先、何かにつけて失敗するようになり、最後には生きる事に失敗して死に至るという"失敗する呪い"を操るキャラ。一人の少女を脅して、その少女から"失敗する呪い"を人々に感染させていく事で話が進みます。
1巻よりは大分面白くなってました。ラブコメシーンとシリアスシーンが割としっかりと分かれていて、良い感じにメリハリがあります。"失敗する呪い"と言う設定もなかなか面白い。
また、メインで敵と戦うのはヒロインなのですが、このヒロイン、自分の感情を好きなように書き換える能力を持ってます。んで今回、主人公を危険に晒さないように彼の元から立ち去る時、この能力を全開にして一緒に居たいと言う気持ちを書き換えるシーンがお気に入り。相手の安全のため、自分の気持ちを必死で抑え込む展開が切なくて良いです。同様に終盤、元の鞘に戻る時も良かったかと。
こんな感じで、そこそこ楽しめた1冊でした。1巻より楽しめたのは素晴らしい事です。この調子で3巻にも期待。