私立! 三十三間堂学院 3

佐藤ケイ新刊。
共学化したばかりの元女子高・三十三間堂学院に、ただ一人の男子生徒として転入した主人公・後白河法行。今回は、男嫌いで気の強い女子寮の監督生とのイザコザに巻き込まれるお話です。
いつも女子生徒と一緒にいる主人公を軟派な男と勘違いして嫌っていた女の子が、主人公の本当の姿を知る事で、段々と態度を軟化させて行くという展開。お約束と言うか何と言うか...とにかく王道一直線な流れなんですが、そこは佐藤ケイ。面白く書いてくれます。これまでの巻よりは、ラブコメ分が増えて良い感じ。今回のヒロイン、ツンデレと言うには全然デレ分が足りませんが...今後の展開次第では良いキャラになっていきそうな気がします。再登場するかどうかは、微妙な位置付けですが。前巻のヒロイン、今回は名前しか出てこなかったからなー。
しかし、また登場キャラが増えて、完全に誰が誰なのか判らなくなってきました。人数が増えると、一人頭のラブコメ分が減るしなぁ。この作品、舞台設定はラブコメにうってつけなのに、実際の話となると、それほどラブコメしていないのに...。
そう言えば、この主人公のパーフェクトっぷりは一体何なのでしょうか。スポーツ万能に加えて、大工仕事や電気系の知識も豊富と来たもんだ。この作品中では、彼に不可能な事は起こらないのか?