世界のキズナ 2

第8回角川学園小説大賞・奨励賞受賞作の続編。
前巻でしっかりと完結していたこの作品、どうやって続編を書くかと思いきや。こう来ましたか。やっている事は前巻と一緒。再びいろんなパラレルワールドが交じり合ってしまい、それを直そうとするお話です。
しかし、話の核は主人公とヒロインの恋愛ですね。コメディの要素も殆ど無いし...状況が少し特殊だけど、中身は純粋な恋愛モノかと。ヒロインの元彼が登場したり、主人公が護衛する事になった対象が美少女だったりとか、新キャラの登場で二人の恋愛模様に微妙に影が差したりするのが面白かったです。
けど、アッサリ風味な展開で、微妙にインパクト不足のような気がしたのも確か。恋愛モノはもう少しこじれた方が好みだからなぁ。ラストまで、綺麗にまとまっている所は好きなんですが。
次の巻はどうやって続けるんだろ。またまた混在宇宙が...みたいな展開は流石にもうやらないだろうし。どうなることやら。