BLACK BLOOD BROTHERS 5

『BBB』シリーズの新刊。3巻までが第1部。4巻はずっと過去の話。そしてこの5巻から第2部に突入です。
舞台は第1部から1年後。人間と吸血鬼の共存を掲げてきた特区と『カンパニー』ですが...吸血鬼がこれまで隠してきた"九龍王の遺灰"の存在を明らかにされ、両者の信頼関係にヒビが。さらに1人の吸血鬼によって、吸血鬼の存在が表世界へと出てきてしまって...みたいなお話。
まさしくタイトル通り風雲急を告げる展開で、徐々に状況が悪い方向へ進んでいく話を読みながらワクワクしっぱなし。九龍王の血族が陰で暗躍してそうですが、しかしそうでなかったとしても、起こるべくして起こった事件なのかも。一気にここまで話が進むとは思ってもいませんでした。
今回のイチオシは陣内。特に終盤、己の理想をぶつけてくるミミコを相手にしてる所がもう。心の中では教え子の成長を喜びながらも、それを表立って告げる事は無く厳しい態度で接する。こういう展開大好きです。最後の台詞は、「後の事は自分がやるからお前は好きに動け」と言う、はなむけの言葉なんでしょうね。すんげー言い方がキツいけど。
と言う訳で、大満足な1冊でした。話が途中のまま終わっているので、早く続きが読みたい。いつ出るんだろう?