七人の武器屋 結婚式をプロデュース!

第17回ファンタジア長編小説大賞・佳作受賞作の続編。続きが出るとは思ってなかったので、割と嬉しく思いつつ読了。
7人の少年少女で始めた武器屋エクス・ガリバー。今回はそのメンバーの一人、ノンの結婚式の話。街にある大聖堂で式を挙げようとしたものの、突如現れた大企業のボンボンが、金にモノ言わせてその大聖堂に住み着いてしまう。さらに、街中の店を買収しにかかる。それに反抗したエクス・ガリバーは経営のピンチに...。
こんな感じ。ノンの結婚式を軸に、突然現れたボンボンと争うお話です。
相変らずの軽いノリ。凝った事はやらない分かりやすい話の構成で、力任せとご都合主義で突っ走る終盤は、非常にテンポ良く進んで良い感じ。深いこと考えずに読読むだけで、単純に楽しめるのが良かったかと。あまりの経営難に、危うく分裂しそうになるエクス・ガリバーの面々ですが、それでも最後には綺麗にまとまるのがこのメンバー達。良い仲間がそろってますね。
ただ、2巻になって影の薄いキャラとそうでないキャラが微妙にはっきりとして来た気がします。1巻はそうでもなかったけど...やはり主役級が7人は多いよなー。この巻で、さらに準レギュラーになりそうなキャラが2人ほど増えたし。このキャラ達を、今後どう捌いていくのかが少し気になります。
さて、次は夏前だそうで。どんな話になるんだろ?