半分の月がのぼる空 6

『半月』シリーズの最終巻。遂に完結です。
心臓の手術が終わり学校へと通うようになった里香と、同じく退院した裕一の、なんでもない平凡な学園生活が描かれた1冊。
何か特別な事が起こる訳でもなく、淡々とした普通の日々と、ちょっとした出来事。病院と言う環境から日常へと戻った2人が、本当にただ普通に過ごしているだけの話なんですが...これで完結したなぁと強く思いました。里香と裕一以外の登場人物についても、これから先のことについてちゃんと描いてあったし。
この2人が一緒に過ごせる未来は、それ程長くないのかも知れません。しかし、それだからこそ、こう言った何でもない日常が大切なんだと言う事なんでしょう。
最後まで、ホントに良いシリーズでした。大満足。