学校の階段

ファミ通文庫の新人さん。第7回えんため大賞・優秀賞受賞作です。
学校の構内を走り回り、そのタイムを競う「階段部」。ふとした事からその階段部に入部する事になった主人公は、徐々にその魅力に取り付かれていく。しかし、通行人がいる場所を走り回る階段部の活動は校則違反。当然の如く生徒会からは睨まれていて...。
こんな感じ通行人が障害物なレースを繰り広げる「階段部」のお話です。
話は割と普通な感じ。校則違反にマナー違反と言う事は分かっていつつも、それでも尚走らずにはいられないと言う階段部の設定は面白いけど...どこかキャラが薄い印象が否めませんでした。また主人公の家庭の話も少々微妙。4人の従姉と同居していると言う設定なんですが、この4人が何のために出てきたのか良く分かりませんでした。話の本筋にも絡んでこないしなー。
しかし終盤のレースとその後の展開は、それなりに盛り上がって良かった。後はキャラですね。もしあるなら、次回作以降ではキャラをもう少し掘り下げた話が読んでみたいです。