ファイナルシーカー レスキューウィングス

Book

小川一水の新刊。
主人公は航空自衛隊救難飛行隊に所属する救難員。過酷な現場へ駆けつけ、遭難者を助け出す彼らの働き振りを描いた作品です。
面白い事は面白いんだけど、期待していた程では無かったかも。主人公には女の子の幽霊が取り付いていて、その幽霊の助けで遭難者をいち早く見つける事ができると言う設定なんですが、これが何とも中途半端な感じがしました。設定自体は別に良いんだけど、終わり方が微妙。もう少し書いて欲しかったです。
また、目的を果すために全身全霊を傾けて行動するシーンの迫力が、これまでの小川一水の作品と比べると少なかったかなぁと。最後の救助活動はかなり良かったのですが、それでも個人的には今ひとつ盛り上がらなかった。
と言う訳で、微妙に物足りなかった1冊でした。この作品、漫画とアニメもあるみたいです。扱っている部隊は同じだけど、パラレルワールドのようで話のリンクは無いようで。どんな感じなんですかね。少し見てみるかー。