魔法鍵師カルナの冒険 3

『カルナ』シリーズの第3巻。
後輩から鍵開けの技術を教えてくれと頼まれたミラ。詳しく話を聞くと、ある商人から借りた金を返そうとしても受け取ってもらえず、質草を返して貰えないから盗みに入るつもりらしい。それを聞いたミラは乗り気になって...。
こんな感じ。今回は泥棒編。ミラとカルナ、それにミラの後輩であるヴェルナの3人が魔法を駆使して盗みに入るお話です。
相変らず安定して面白いのですが、鍵開けのワクワク感は、既刊に比べればそれ程無かった気が。泥棒する話なので、鍵よりも屋敷の警戒装置を掻い潜ったりする方が多かったし、なによりラストの鍵開けが殆ど偶然だったからなぁ。
シリーズとしてはそれ程進展は無かった気がします。ただ合間に入るエクセラの日記を読む限りでは、ミラのやろうとしている事が報われない結末が待っていそうで、ちょっと怖い。どんな形で決着を着けるのか、不安だけど楽しみです。