空ノ鐘の響く惑星で 9

『空ノ鐘』新刊。タートムとの戦争が終わり、次なる動きの前の、束の間の休息を書いた1冊。
緊迫感漂う戦争の話の後に待っていたのは...恋愛話。戦争で活躍した王弟フェリオの正妻はウルクになるのかリセリナになるのかと周りが騒ぎ立て、それによって結婚を意識し始めるキャラ達のやり取りが面白い。当事者達はもとより、周りのキャラ達がヤキモキしている姿も良かったです。ギスギスした話の後で、こう微笑ましい話が読めるのは最高でした。クラウスとニナや、ブラドーとソフィアの関係も一気に進展したし。いやー面白かった。
まぁ一番良かった点を一言で書くなら、
ウルク来たぁぁぁあ!!
って感じなのですが。前巻で復活したウルクが、暫く不遇だった扱いに反発したかのような大活躍!! リセリナ勝ち目無いね...。
フェリオの出自に関わる秘密や、おそらく次の敵になるであろうラトロア内部の動きも書かれていて、今後への伏線もバッチリ。次の巻もすげー楽しみです。