魔法鍵師カルナの冒険

今日は積本から1冊。評判良さそうなので読んでみました。第1回MF文庫Jライトノベル新人賞・審査員特別賞受賞作品です。
主人公は魔法鍵師<ロック・スミス>を目指す少女・カルナ。大陸一の鍵師と言われている師匠・ミラの下で修行しつつ、師匠の仕事を手伝う毎日。ある日、師匠から一つの仕事を任される。初仕事に気合を入れるカルナだが、その鍵は伝説の鍵師・ランキン作のもので...。
こんな感じの話。元気少女の一人称で書かれている事もあって、テンポ良くサクサクと読めるのが良い感じ。主人公がとても感じの良い性格なので、読んでいて心地良い。他の登場人物も、みんなしっかりとキャラが立ってるし、普通に面白かったです。
また、魔法鍵師と言う職業も面白い設定。魔法で施錠された鍵を読み解き、合鍵を作ってあけるんですが、その過程が面白い。魔法鍵なので、鍵穴の形態は様々。それを調べて、パズルのように開錠していくのが楽しかったです。一人称だから、どんな推理をしているのか、逐一分かるのもグッド。
さらに、話も終盤にはそれなりに盛り上がるし、カルナの成長も描かれていたりと、読み所は盛り沢山。よく1冊にまとまったなぁと、妙な感心をしてしまった作品でした。
この分だと、2巻にも期待できそうです。来月には3巻も発売されるそうで。順調に刊行されるのは、何よりの事です。続きが楽しみ。