刃を砕く復讐者(下)

遂に出たろくごまるにの新刊。自分がこの人の本を読んだのは去年なので、それほど待った感じもしないんだけど、本編の新刊は実に6年振りの刊行です。
いやー面白かった。忘れた頃に回収される、伏線の見事さは相変らず冴え渡っていました。しかも終わり方が...!! 一度は安心させた後に襲ってくる絶望ときたらもう。殷雷の衝撃の告白で終わった上巻。この下巻の終わり方の衝撃はその比じゃありません。つーか、この後どうなるの? 次いつ出るのよ? と思わず叫びたくなるような結末でした。
気になる点が一つ。奮闘篇に登場した某宝貝が、本編に顔を出しています。それも敵側に捕らえられた状態で。奮闘篇で和穂に回収されたはずの宝貝が、どういう因果で敵側に? しかも、深霜刀に関する会話がちょこっとあったのですが、それも殷雷達から和穂が説明を受ける形。奮闘篇で会ってるのに、全く知らない様子だったのが不思議。本編と奮闘篇の時間軸がどのようになっているのか、全く想像がつきません。
ろくごまるにの事だから、この辺はしっかりと考えた上の話なのでしょう。今度は、もう少し早めに続きをお願いします! また6年後とかは無しで...。