灼眼のシャナ 11

『シャナ』の新刊。短編集と外伝を間に挟んだので、本編の続きは久々。
今回は学園祭の話。皆で過ごす祭りではしゃいだり、一人の少女としての部分が目覚めたりと成長著しいシャナと、その友人たちの幸せそうな日常が描かれてます。サービスシーン満載なイラストと合わさって、本当に日常を楽しんでいる雰囲気が良い感じ。
しかしその一方で、数ページ毎にたった3行ずつ挿入される、よく意味の分からない文章に不安を掻き立てられ、この平和が長く続かないであろう事がヒシヒシと伝わってきました。このギャップがまた良い。束の間の平和だとはつゆ知らずに、学園祭を楽しんでいる面々を見ているのが少々辛い。特にシャナが、ホント楽しそうにしているからなぁ。
この挿入される文章が一体何なのかについては、途中でヴィルヘルミナがポツリと漏らしているので、割と簡単に想像がつきます。んで最後に強烈な伏線を張って次の巻へ続くと。
悠二の"トーチ"としての不可思議な点がまた一つ明らかになったり、マージョリーが探す敵の手がかりが出てきたりと、一気に話が終盤に向かって流れ始めた感じがします。次の巻は大荒れになりそうな雰囲気。この巻で感じていた不穏な空気が、一気に膨張しそう。楽しみです。